私にみえている世界

こんにちは。

ちょっと今から仕事やめてくる 感想

お疲れ様です。yasusususuです。

新入社員の皆さんは、仕事、やめたくなっていませんか?働き出したことを後悔していませんか。

私の入社初日は、「あ、やっぱり会社勤めに向いてないわ。」ということの確認でした。

原則決まった時間に出社しなければならず、最低でも決まった時間までは帰社できない。

1日8時間も拘束されるんです。

1日8時間の根拠は?週5日の根拠は?

そんなことを口にしたら言われるんです。「大人になれよ。」「大学とは違うんだから。」「社会人にならないと。」「みんなしんどいから。」

 

貨幣経済の社会で、取引の媒介物であるお金がないと物が手に入らない、住む場所も借りられない。お金を手に入れる方法の一つが働くこと。

資本家が持っている資本が生み出す富よりも、私たち労働者が働いて生み出す富の方が小さいから、資本家と労働者の格差が拡大していることをデータで証明したいわゆる21世紀の資本論*1

そんなことはとっくに皆さん肌で感じてるんですよ、と私は思います*2

 

などと思っているときに「けいろー」さんの記事で大変興味深い小説が紹介されていました。

yamayoshi.hatenablog.com

ちょっと今から仕事やめてくる 」(北川恵海 著)という小説です。

上記「けいろー」さんの記事を読んだときこれは買わないとと思い、すぐに注文しました*3

 

※ネタバレを含むおそれがありますので、ご注意ください。

本作は、第21回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞受賞作です。

いわゆるライトノベル*4な読みやすい文章で、本書のテーマ(メッセージ)とはあまり関係のないミステリー色もあり続きが気になり、とても楽しめました。

 

本書のテーマ

本書のテーマは、人生は誰のためにあるのか、幸せを決めるのは誰か、それらは自分で決めることができるというメッセージを読者に投げかけることにあると思います。

 

「俺の人生を、お前が語るんじゃねーよ!」

…「俺の人生は、お前のためにあるんでも、この会社のためにあるんでもねぇ。俺の人生はなあ、俺と、俺の周りの大切な人のためにあるんだよ!」 

…「負け犬、負け犬っていて一体何を指して負けなんだよ。…」

主人公の隆が、八方塞がりになりかけ、死を選ぼうとしていたとき、同級生と名乗るヤマモトという人物と出会い、少しずつ視野が開けていく。

そして、上記引用のセリフにあるような価値観に気づくという一連の流れが、私だけでなく、若い世代にはスッと入ってくる。腑に落ちる。

そういう書き方がされていると思います。

 

この世で生きていくためには、誰もが働かなくてはならない。

やりがいのある仕事ばかりじゃない。理不尽なことだってたくさんある。

その都度みんなが仕事を辞めてしまっては、確かに社会は成り立たないかもしれない。

けれど、社会のために誰かが犠牲になる必要なんて、決してないはずだ。 

ヤマモトは、こう考えます。

 

雑感

私は、資産家ではなく、また日本に生まれ、日本で暮らしていこうと思っているので、労働しなければなりません。

私は、日本の法律に従い、働き、税金を納め、そして死んでいくのかもしれません。

でも、どこか現状には満足していないし、腑に落ちない事も沢山あります。

「このままでいいのか。」とどこかで自分に問うているところがあります。

年長者は言います。

「みんな(私は)苦労してきた。」「どこの会社に行っても同じ。」「このくらいのことに耐えれないようではだめ。」等々。

往往にして年長者の言うことは正しく、いずれ私もその正しさに気づくのかもしれません。それに納得できていればいいのですが。

 

しかし、正しい答えが出なくても、考える事をやめるつもりはありませんし、可能な限り行動していきたいと思います。

本書を読んで、改めてそう思いました。

 

ところで、本書のヤマモトのような「せやかて」などという関西弁を使う方に出会ったことがありません。

「せやかて、工藤。」

 

 

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新入社員の皆さんが早速仕事を辞めたいのか、Amazonでは品切れのようです(2015.4.4現在)。

*1:私の書いていることは、かなり怪しい理解です。

*2:学者がそれを証明したことはすごいことですし、当然それに価値がないなどという趣旨ではないです。

*3:残念ながら、まだ電子書籍化はされていません。

*4:純文学と大衆小説、大衆小説とライトノベルの区別についてはざっくりとしか理解しておらず、考えがまとまっていません。