私にみえている世界

こんにちは。

大人のための読書の全技術 感想

お疲れ様です。yasusususuです。

 

私のブログでは、特にブックレビューを中心とした記事を発信しています。良い本だと思ったら他の人にも紹介したいからです。

本の出版点数は、年々増加しており、2013年には書籍が8万点以上も出版されていて*1、その中からいい本・読みたい本を探すのは大変な作業です。私は、かつてブログで紹介されている本や、読んだ本に引用・紹介されている本を購入するようにしていたので、私の情報発信も、誰かの本選びの一助になればと思っています。

 

ところで、私は、かつてあまり読書が好きではありませんでした。

本が好きな人は、小さい頃から図書館に入り浸っていて常に活字に触れているというような生活を送ってこられたのだと思いますし、実際にそういう人にも多くお会いしました。

他方、私は、大学3年生になるくらいまでは、本を1冊すら満足に読みきったことが無いというような状態でした。文系の学部に入学しているにも関わらずです。

きっかけはおそらく映画化された作品をみて原作を読みたいと思ったからだと思うのですが、大学3年生になったころ、伊坂幸太郎先生の小説が面白いと思い始め、少しずつ本を読むようになりました。

今では読書が生活の一部になっているわけですが、本の読み方というものについて考えたことはあるものの、体系的に学んだことが無いということに気がつき、この「大人のための読書の全技術 」(齋藤孝著)を読んでみました。

 

 

本書の内容

本書は序章、終章を含めて7章からなっています。

序章では、なぜ社会人に読書術が必要なのか、その理由を詳しく説明します。

第一章では、読書を習慣づけるための秘訣を説明していきます。

第二章では、大量の読書を実現する速読の全技術を説明します。 

第三章では、読書の質を向上させる、精読の全技術を説明します。

第四章では、読書の効率を最大にする、本選びの全技術を説明します。

第五章では、読書で得たものを仕事で使う、アウトプットの全技術を説明します。

終章では、社会人が今読んでおくべき50冊を紹介します。

 

私が本を読む目的は、①楽しむため、②情報収集のため、③「教養」を身につけるための主に3つです。「教養」という言葉は、マジックワード(中身がない言葉)的だと思っているので、私なりに定義しておくと、時代を超えて通用する物事に対する考え方・見方であり、それを様々な場面に応用できる形にした能力という感じです。

 

本書では、本の読み方として、速読と精読の方法があり、場面によって、両者を使い分ける事が提案されています。

私の読書の目的からすると速読は、②の目的を達成するときに役立つ方法で、新書や、自己啓発書、ビジネス書を読むときに行えば良いと感じました。

他方、精読は、私の読書の目的の①と③を達成するときに役立つ方法で、小説や、学術書、古典を読むときに行うべきだと感じました。

 

印象に残った文章

本書では、 読書法として「引用ベストスリー方式」というものを紹介しており、私はこの読書法が特に気になりました。

引用することが読書記録になること、引用したい文章を探そうという意識が働くことで、大事な部分とそうでない部分の区別がつきやすくなり速読力が身につくこと、 自分の中で本の内容が腑に落ちることという多くのメリットがあるそうです。

そのやり方は、

①引用したい文章ベストスリーをセレクトする

②それを配列する

③その三つを選んだ自分というもの=自分のその作品への関わり方を整理する

 というものです。

 

早速本書を用いて「引用ベストスリー」という読書法を試してみます。

私は、古典に触れることが大事であると考えてきました。

古典には、そのように様々に応用できる力が内包されています。普遍的な真理を学ぶとともに、その教えを自分の行動に惹きつけやすい格好の教材なのです。(引用1)

古典に書いてあることを身につけることができれば、臨機応変な人間になれると思うからです。

そして、古典を読むだけではその内容を身につけることは難しいと考えます。

極端なことを言えば、引用ができない人は教養がないということです。(引用2) 

古典の引用ができるくらいでなければ、古典の内容を「教養」として自分のものにしたとはいえないということではないでしょうか。そこで、古典は、精読をしなければならないと考えます。

読むというのは自分自身を作っていく作業、つまり自己形成に関わっているのに対し、検索するというのは自分の外側にある情報に触れるにすぎないのです。 (引用3)

古典は、速読するだけでは、情報に触れたにすぎず、自己形成に関わったとはいえないので、私の求める「教養」を身につけるための古典の読み方は、精読といえます。

 

斎藤先生が本書で伝えたかったことと趣旨が同じとは言えないかもしれませんが、私の「教養」を身につけるための読書法というものを斎藤先生の言葉をお借りして表現できたのではないかと思います。

 

最後に

斎藤先生は、終章にて社会人が読むべき本を魅力的な紹介文付きで50冊セレクトされています。

私が調べたところ、約半分くらい電子書籍として販売されていたので、hontoストアへのリンクを貼っておきたいと思います。なお、hontoストアはキャンペーン中です。 

keep-it-simple-on.hatenablog.com

 

1  宇宙は何でできているのか 

2  素粒子物理学で解く宇宙の謎

3  面白いほどよくわかる!心理学の本

4  寝ながら学べる構造主義

5  ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

6  日本の歴史をよみなおす(全)

7  代表的日本人

8  学問のすゝめ

9  現代語訳 福翁自伝

10 現代語訳 論語と算盤

11 [新訳]五輪書

12  フランクリン自伝

13  大江戸省エネ事情

14 ドラッカー名著集1 経営者の条件  

15 ビジョナリー・カンパニー2  

16 マネー・ボール〔完全版〕  

17 発想法 創造性開発のために  

18 ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪

19 デフレの正体 ──経済は「人口の波」で動く

20 決断力

21 LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲

22 不格好経営

23 売る力 心をつかむ仕事術

24 日本電産 永守重信、世界一への方程式

25 松下幸之助 成功の金言365

26 思い出トランプ  

27 たとへば君 四十年の恋歌

28 一茶句集 現代語訳付き

 

大人のための読書の全技術 (中経出版)